手術に踏み切った理由
誰にとっても「顔の手術」というのは、本当に勇気のいることで、術後の後遺症も含めて不安も大きいと思う。女性は特に。私がわりとすぐ手術に踏み切れたのは、こんな理由だった。
- 鏡の前で歯みがきしていると、明らかに腫瘍が大きくなって誰の目にも目立ってきていた。良性腫瘍でも一生気にして暮らすなら、取ってしまいたかった。
- 顔面にガンができる前に取ってしまいたかった。
- 耳下腺腫瘍の1年くらい前に眼瞼下垂の手術をしていたので、顔の手術はこれが二度目。顔を切るのは恐いなと思ったが、眼瞼下垂で切った経験があったので勇気を持てた。
- 40歳を過ぎていたので割り切れた。(若かったらあまりの恐怖で何倍も悩んだと思う)
- 全身麻酔も一度経験していたので、寝ていれば終わることを知っていた。
退院すぐの様子
術後はしばらく、傷口にテープを貼ったままだった。数日経ってテープを剥がし、ようやく血だまりもきれいに拭き取った。切ったところよりも、管を刺していた穴がなかなか塞がらなかった。
しばらくは、右の頬がどす黒く変色していた。こめかみにメガネの跡が付くくらい顔もむくんでいた。30分もおしゃべりすると、顔の右側が痛み出すのでまだまだ無理なく安静に過ごしていた。

退院から2週間後
感覚のなかった右耳にイヤホンを入れたらちゃんと耳の感覚があって落ちない。うれしい。耳の前から耳たぶの下、首筋にある傷口は案外目立たない。ピアスを刺したら、穴の中で方向がズレて流血したので、まだしばらくはやめておく。
腫瘍があったあたりがまだちょっとどす黒い。

1ヶ月以上に渡ってずっと右耳の中がジャリジャリしていた。アルミホイルが入っているような、とても気持ちの悪い感覚だった。術後最初の診察でそのことを伝えると「血の塊でも入っているのでしょう」と。それって、耳の穴に血が入らないようにできないものなのか。それも時間をかけて次第に取れていった。
退院から2年後
見た目には自分でもまったくわからない。美容室でも、傷口の説明をすることもなくなった。時々、美容師さんがシャンプーしているときに傷口を指で押すことがあって、ヒヤヒヤすることはあっても、それほど気にはしない。
運転中に右の窓から紫外線を浴びまくった日は、違和感が増してくる。右耳は触れた感覚がおかしくなるし、顔の右側がビクビク痙攣してくる。やっぱり紫外線はなるべく避けたい。
普段気を付けていること。
- 顔の右側は、多めに保湿する。
- 傷口にはシカクリームを塗る。
- なるべく紫外線に当たらない。
- 面倒でも顔の右側、右耳周辺は日焼け止めを塗る。
入院時の持ち物
入院前に持ち物リストをまとめてみた。緊急事態宣言かということで、余計な荷物がだいぶ増えたけど、通常は足りないものは売店でも買えるので、案外身軽で行っても大丈夫。面会もできるようになれば、持ってきてもらうこともできるだろうし。
電子機器類が多いのは仕事の関係なので、スマホやタブレットがあれば十分(入院中に「梨泰院クラス」全話視聴)。介護用のウェットタオルも持参したけど、タオルを濡らして体を拭いた方が断然スッキリする。旅行用の小さい電気ポット(海外でも使えるもの)を持ち込んだので、いつでも紅茶が飲めて便利だった。
前開きのパジャマが必要になると重い、ユニクロやGUで3着買った。ところが術前はスウェットだったので、術後はパジャマ1着で十分だった。
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