Leeum Museum of Art
2024.06.23
行きたい美術館をリストアップした中で、Leeum美術館は優先順位一番だった。この美術館、3つの棟それぞれ世界的建築家が設計している。煉瓦造りの建物「M1」はマリオ・ボッタ、右手のM2はジャン・ヌーヴェル、左の児童教育文化センターはレム・コールハース。3つの建築が中で違和感なくつながり、それぞれ贅沢な空間を楽しむことができる。このとんでもない美術館をずっと訪れたいと思っていた。
この美術館はサムソングループの創始者である故イ・ビョンチョル氏のコレクションを公開すべく、サムソン文化財団が2004年に設立したもの。さすがサムソン!ありがとうサムソン!近代美術と韓国の伝統美術が共存しているのもおもしろい。
Leeum美術館
エントランス
外観
らせん階段
らせん階段が描く曲線が好きで、自宅にらせん階段を作った。どこかに美しいらせん階段があると聞けば、それを見ずにはいられない。このリウム美術館の「M1」にあるらせん階段をようやく見ることができた。
リウム美術館にあるらせん階段は、それはそれは美しかった。小窓からみんなが顔を出したり手を振ったり、上から覗いたり、下から見上げたり。天井から降り注ぐ光が乱反射して七色にキラキラしていた。それも計算して設計しているのだろうか。
Philippe Parreno「VOICES」
2024年の今年はリウム美術館開館20周年ということで、このフィリップ・パレーノの個展は開館記念展だった。フィリップ・パレーノのアジア最大規模の個展だということは、帰国後に知った。映像、彫刻、光と音、先進的なテクノロジーを取り入れた作品も多かった。
贅沢な空間でこの規模の展示というのは、とても見応えがあった。フィリップ・パレーノの展示は2024/2/28〜7/7まで。その後の展示も既に気になっている。
オラファー・エリアソン「Gravity Stairs」(重力の階段)
出口付近に黄色い吹き抜けの空間があった。天井は全面鏡になっている。この鏡と円が、銀河系を表現しているとのこと。巨大な輪は太陽。この階段に佇んでいると、空間に足を踏み入れる人たちが皆、感嘆の声をあげる。それを見るのも楽しかった。