海外旅行の準備手順まとめ(韓国編)

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最後に海外へ行ったのは、2019年12月の釜山だった。サッカー日本代表の日韓戦があり、ちょうどその頃日本未入荷のUNIQLO x marimekkoのコラボ商品が発売されていたこともあって、釜山のユニクロをハシゴしまくった覚えがある。夜は夜でタコ鍋を食べ、シュワッとしたマッコリを飲み、フラフラとホテルに帰り着いたりした。

そして、じわりじわりとコロナウィルスが拡大し、長い間ただ日本でじっとしていた。旅ができなくなって、息が詰まりそうな日々だった。(実際には旅を続けていた人もたくさんいたと思うが、私は自粛した。)

「猫とお留守番しててくれ」と言うと、猫好きの弟が二つ返事で引き受けてくれた。ソウル、台北、香港、ベトナム、2泊で行くならサクッとソウルか。ソウルはこれまでも何度となく訪れているが、記憶を遡ると恐らく2011年以来で、そのときもやはり日本未入荷のmarimekko x converseのコラボ商品を買い漁った覚えがある。そういえば、2015年にACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)でFCソウル vs 鹿島アントラーズの観戦にも行き、負けてどんよりとした気持ちで帰国したこともあったか。

いざ、旅の準備を始めようとしたら、5年半ぶりなので何をどうするのか忘れていた。これから年を重ねるごとに、どんどん忘れていきそうなので、旅の手順を書いておくことにする。

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海外旅行の準備手順

航空券を買う

片道マイルを使って、往復 30,067円。ちょっと前までは3万円で往復できた気がする。予約が出発2週間前というのもあって、高くついた印象。

NRT – ICN

行きはスターアライアンスのマイルを使った。ソウルまで片道12,500マイル。

国内線旅客施設使用料2,460 円
旅客保安サービス料550 円
国際観光旅客税1,000 円
合計4,050 円

ICN – NRT

帰りのマイル特典旅行はビジネスクラスしか残っていなかったので、マイルを消費せずにZIP AIRの片道航空券を買った。

ZIP STANDARD18,146 円
税金、料金等3,334 円
サービスパッケージ – VALUE(事前座席指定、受託手荷物1個 ~30KG)4,537 円
合計26,017円

航空券は「Skyscanner」で検索したり、航空会社のSNSをフォローしてセールの時期をチェックする。

宿を手配する

私が経営しているMARBLE B&Bは毎年airbnbのスーパーホストを更新しているので、その特典としてairbnbの宿泊クーポン100ドル分がもらえる。そのクーポン使用期限が2024年6月末だったので、airbnbに背中を押されて旅をする。

airbnb

明洞からほど近い鐘閣(チョンガク)駅すぐの部屋をまるごと2泊予約した。MARBLE B&Bでは清掃料金を0円にしているので、2泊で7,058円の清掃料に驚いたが、クーポン100ドル分があるのでそのままリクエスト。翌日承認された。

普段は宿のホスト側だが、今回は久しぶりにゲスト側としてairbnbを利用するので、リスティングの設定やアクセス方法をyoutubeで紹介するなど、いろいろ勉強になる。そして、数あるリスティングの中から1つを選び、ポチッと予約するドキドキを久しぶりに味わうと、ゲストはこんな気持ちでMARBLE B&Bを選んで予約してくれているのだなと初心に帰った。

空港駐車場を予約する

いつも成田空港へは車で行き、近隣の民間駐車場に預けて、空港まで送迎してもらっている。帰国後も電話をすればすぐにお迎えがきて、駐車場まで送迎くれる。格安駐車場は以下の2つ。今回は、USAパーキングを利用することにした。2泊3日、2,750円。

ビザ、その他の手続き(2024年6月現在)

ビザ

滞在期間が90日以内の場合、一般観光査証(ビザ)は必要なし。

電子渡航認証システム「K-ETA」

2023年4月1日から2024年12月31日まで、日本を含む22か国・地域のパスポートを持つ外国人が観光・短期商用等の目的で無査証で入国する場合は、電子渡航許可(K-ETA)の申請・取得は一時的に免除されている。

現在、K-ETA申請・取得は不要だが、渡航期間によっては必要になるので要注意。

検疫情報事前入力システム「Q-CODE」

2023年7月15日より、韓国入国時の検疫情報事前入力システム「Q-CODE」の提出は不要。完全にコロナ前に戻っている。 

eSIMを買う

海外に行くときは物理SIMを買って、現地に到着してすぐSIMを入れ替えていたが、最近はSIMカードの入れ替え不要なeSIMがある。私のiPhoneはeSIM対応なので、今回は楽天で3日間無制限で使用できるeSIMを購入した。

購入すると、即日QRコード付きの設定方法ガイドがPDFで届く。現地に到着したら、そのQRコードを読み込むだけで開通するという快適さ。楽天スーパーセールのときに購入したので、1,800円からポイントバックされて、実質約1,200円程度。

旅したあとの感想

SIMカードを入れ替えるという作業のないeSIMが便利すぎて、今後はこれ一択。本当は出国前に設定しておくことがあったが、すっかり忘れていた。ソウルに到着して入国審査の列に並んでいる間に、空港Wi-Fiを拾って現地通信会社をアクティベート。日本の主回線をオフにして、韓国の開通した副回線のみオンにする。3日間無制限なので、バスに乗車中もGoogleMapで現在地がわかり、乗り過ごすこともない。通信速度も速く、テザリングも快適に使えた。

前回使った現地通貨、T-MONEYカードを用意する

帰国した際、いつも外貨は空港の税関検査場内にあるユニセフの募金箱に入れる。ターンテーブルにトランクが出てくるまでの間に、募金する時間は十分にある。外貨は持っていても仕方がないので、少しでも役立つ方がいい。

紙幣は各国ごとに取ってある。韓国のウォンも少しだけ手元にあった。

日本のSuicaのような韓国の交通カード「T-MONEYカード」は使用期限がないので、これもまだ使える。ただ、古いカードなので、アプリで残高確認やチャージなどはできない。今回、新しいT-MONEYカードを買おう。

海外で使用するクレジットカードやデビットカードを用意する

海外での支払い

海外ではいつもこの4種類を使い分けている。

  1. クレジットカード(VISA、master)
  2. 現金を少し
  3. 現地通貨で引き出せるデビットカード
  4. クレジットカードで海外キャッシング

カードと現金は財布を2つに分け、片方をなくしても大丈夫なように別々に持つ。予備の財布にはパスポートのコピーを入れておくと、パスポート紛失時に役立つことがある。

デビットカードについて

以前から持っていた住信SBIネットバンクのデビッドカードが期限切れだったので、新たに申請する。デビットカードは海外ATMで現地通貨で引き出せる。同時に日本円の講座残高から引かれるので、あらかじめ旅行に必要な金額を入金しておく必要がある。

通常はクレジットカードで買い物する予定だが、現金が必要なときはこのカードを使う。

クレジットカードの海外キャッシング

クレジットカードの海外キャッシングは利息が高いとはいえ、帰国後すぐに返済すれば短期間の旅行では便利なこともあるので、事前に返済方法を調べておく。しかし、滅多に使わない。

クレジットカードでの現地払いについて

また、海外でクレジットカードで支払うときに「現地通貨 or 日本円、どちらにする?」と聞かれることがある。日本円を選ぶと店舗が設定する任意の手数料が加算されることがあるので、必ず「現地通貨」を選択している。

クレジットカードは普段からAppleWatchに登録していて、タッチ決済している。ただ、充電が1日持たないことがあるので、iPhoneにも同じカードを登録している。基本的にタッチ決済。対応していなければ、物理カードを使うが、紛失や盗難のリスクを減らすため、持参するのは海外ブランドVISA、masterの2枚にしている。

旅したあとの感想

前回少しだけ残していた韓国ウォンとクレジットカードで事足りた。デビットカードで少し現金を引き出しておこうかと思ったが、空港から市内に出るリムジンバス17,000ウォンはまだ残っているので、現金化はまた次回にする。

必要に応じて海外旅行保険を手配する

クレジットカード付帯の海外旅行保険は時々規約が更新され、適用条件が厳しくなっている。以前、カード付帯の保険で、落として割れたiPhoneを保証してもらったことがあったが、こういうものも補償対象から外れる可能性がある。

事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが昨今の常識になっている。携行品の盗難、破損はよくあるので、一番安いものに入っておこうかと思う。2泊3日のアジア旅行なら、850円から。

保険の加入は、出発当日までネットで簡単に手続きできる。

三井住友カードの場合

今回のように行きは特典マイル、帰りはクレジットカードで購入した場合は、カード付帯の補償が適用されるかどうか問い合わせたところ、帰りだけでも事前に購入できていれば補償適用されるとのこと。

三井住友カードに無料付帯している旅行保険「旅行安心プラン」

往復特典マイルで航空券を手配した場合は、補償対象外。ただし、空港までタクシーや電車などの公共交通機関を使った場合は、適用となるそう。私の場合は空港まで車で行くので、公共交通機関は利用しない。その場合、旅行の出発前までに、現地の鉄道予約をしておくとか、マイルで取った飛行機の座席クラスを上げるとか、補償対象にするためのノウハウがあるようなので、出発前にカード会社に相談しておくといいかもしれない。

ポイントは、出発前に旅費(航空券、現地公共交通機関等)をクレジットカードで支払っておくこと。

たびレジを登録する

外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」はいつも旅程が決定したら登録している。旅行中に気を付けること、現地の安全情報などを配信してくれるので役立っている。過去にはこんなことがあった。

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  • ブラジルワールドカップ期間中の日本人を対象とした犯罪事例。注意喚起。
  • ヘルシンキに行く数日前に「夏至の日は、町中のお店がお休み」というメールが届き、お目当てのmarimekko巡りの日程を早めた。

戦争が始まったり、テロがあったり、大きな事件や事故があった場合もメールで知らせてくれる。安否確認にも役立つ。

また、国・地域別の注意事項は、外務省「海外安全ホームページ」を参照する。韓国の危険情報、感染症危険情報は現在「0」となっている。

プライオリティ・パスの有効期限と利用可能なラウンジを確認する

海外旅行の際は、いつも空港ラウンジを利用している。コロナが長く続く間も「プライオリティ・パス」が付帯した楽天プレミアムカードを維持していた。年会費が11,000円かかるので手放そうかとも思ったが、楽天ポイントで年間5万〜10万ポイントをゲットしているので、十分すぎるくらいに年会費の元が取れている。そして、この「プライオリティ・パス」が使えなくなると旅のモチベーションが下がるので、なんとなく維持している。

楽天プレミアムカードに付帯する「プライオリティ・パス」は、3種類ある会員プランのうち最上位クラスの「プレステージ」だ。この「プレステージ」を直接契約すると、年会費469ドル(2024年6月現在 約74,000円)かかるものが、年会費11,000円で付帯する。なんともお得すぎる話だ。

楽天プレミアムカードの他にも、「プライオリティ・パス」付帯のカードはいくつもあるが、今のところ変える予定はない。

「地球の歩き方」を買う

今どき旅の情報などネットでいくらでも拾えるが、きちんと編集された書籍は読んでいて楽しいので、やはり買ってしまった。旅をする前に「地球の歩き方」を買うというのは、もはや古い人間なのだろう。

海外を旅していると、海外の安宿に日本語のガイドブックが置いてあることがよくあった。必要のなくなったガイドブックを宿に置いていき、必要な人が持っていく。そういう情報のバトンリレーみたいなつながりがとても好きだった。今回買った「地球の歩き方 ソウル」も、MARBLE B&Bに置いておこう。この本がなくなっても一向に構わない。「地球の歩き方」とは、そういうものなのだ。

旅したあとの感想

率直に言って、「地球の歩き方」いらなかった。エステやマッサージ情報はネットの方が最新だし豊富。OLIVE YOUNGで買うべきコスメなんて本になって出版されることには情報が古い。スマホ片手に旅する時代に、バッグから本を取り出してページをめくってる余裕はないし、本は重い。よって、「地球の歩き方」を旅のお供にする時代はとっくに終わっていたと実感した。

アプリをインストールしておく

韓国で役立つアプリをあらかじめインストールしておく。現在リサーチ中。

行きたい場所をリストアップし、スケジュールを立てる

行き当たりばったりの旅は時間の余裕があるときだけ。2泊3日で時間の許す限り、無駄なく効率よく行動できるように、あらかじめ予定を立てておく。間違いなく時間が足りないし、胃袋も足りない。行きたいところは普段からGoogleMapにマークしてある。

  • 美術館
  • 図書館
  • 近代建築
  • 汗蒸幕、エステ、マッサージ
  • 韓国コスメ
  • 韓国グルメ、市場
  • カフェ、ベーカリー
  • 推し活

無事に帰国したら「国境なき医師団」に寄付をする

これは旅の準備ではないが、おまけで書いておく。予定通り無事帰国できたら、いつも「国境なき医師団」にネットからカード決済で少しばかり募金をする。お土産を買ったことにすれば、負担にもならない。楽しい思いをしたら、少しだけ誰かに分けてあげるというのが、海外旅行を始めた頃からずっと自分の中のルールになっている。

海外旅行の準備にかかった費用

スクロールできます
1航空券(往路)4,01015,000マイル利用
2航空券(復路)26,017ZIP AIR
3空港駐車場2,750USAパーキング
4宿泊費(airbnb 2泊)3,057airbnbクーポン100ドル分利用
5eSIM1,200韓国3日間無制限
6海外旅行保険850ジェイアイ傷害火災保険(たびほ)
合計37,884円

海外旅行保険に加入したあとで、クレジットカード付帯の保険が片道特典マイル旅行でも補償適用だと知ったので、ちょっと無駄になってしまった。

新しい10年パスポート

今年、10年パスポートを更新したばかりで、まだスタンプが1つも押されていない。10年連れ添ったパスポートは思い出がいっぱいだ。恐らく、私の人生でこれほど旅をした10年はあとにも先にもないかもしれない。ブラジル、アメリカ、ロシア、フィンランド、エストニア、エジプト、UAE、韓国、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、フランス、イタリア、スペイン。2014〜2019までの6年間、よく旅をした。

あの頃と違って今は家に猫がいるし、宿もやっている。新しいパスポートはあまり使うことはないかもしれないが、また10年思い出を共にしたい。

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