耳下腺腫瘍 入院5日目(手術2日後)

病院によっては、首の管を手術2日後に抜き取るところもあるようだけど、私は最初から術後3日目と言われていて、その予定は早まることがなさそうだ。

7:30頃、有無を言わさず起こされた。8時、朝ごはん。どの病院も食事中に回診があるのだろうか。今日も食事する手を止めて先生と話をする。もともと冷めた食事が出てくるが、連日食事中に看護師がやってきて、その後医師の回診でまた箸を置く。たった30分程度の食事時間、邪魔しないで欲しい。とても不快に思っても、患者が「あとにしてくれ」とは言えない。

昨晩、右耳あたりが痛んで眠れなかったので、食後横たわる。家でお留守番している猫のことばかり考えている。

看護師さんにダメ元で「シャワー浴びてもいいですか」と聞くと、首から下はいいとのこと。そういうのは早く教えてほしい!首に刺さった管を引っ張らないように気をつけながらシャワーを浴びた。シャワー中にしゃがんで、管が抜ける方がいるのだと聞いた。手術中に大量の汗をかいて、拭かずにほぼ放置(!)だったので、やっとスッキリした。

術後、全身麻酔から意識が戻っていく中で、「すごい汗!」という声が聞こえた。大量の汗が滴り落ちているのが自分でもわかった。誰か拭いてくれないだろうかと思いつつも、聞こえてきたのは「さっき拭きました」の声。そのまま病室に戻ってきて、汗だくの体に布団をかけられたのだった。あれからいつシャワーが浴びられるか、ずっと待っていたのだ。シャワー室にも脱衣所にも鏡がないので、どこまでお湯をかけていいのかわからず、とても苦労した。鏡を置かない理由が何かあるのだろうか。

介護用の体拭きシートや濡れタオルで拭いてはいたけど、やっと手術の汗を流せた気がする。右耳周辺は腫れていて、まったく感覚がない。それでも経過は順調とのことだった。

ベテラン看護師さんがやってきて、明日首の管を抜く話から、退院日がいつになるか話をした。管を抜く木曜日は難しいが、その翌日なら退院できるかもしれないとの話があって、急に光が差した。あとちょっとじゃないか!

この話を聞いた医師が夕方やってきて、基本的に手術から1週間は入院して欲しいので、退院は日曜か月曜と言い出した。退院が伸びてるじゃないか。冗談は止めてほしい。この個室高いんだし。さっきの看護師さんとの話が違いすぎる。退院が金曜か月曜かで、10万円以上違ってくる。もちろん、回復具合によって退院日が決まる前提だけど、これほど順調を強調していて、退院が伸びるのは絶対に避けたい。

お昼にお友だちから差し入れがあった。フルーツサンドとカヌレだ!病院で見た最も美しく、最もおいしい食べ物だ。別棟の庭園にお茶の入ったボトルを持参して、太陽を浴びながらフルーツサンドを食べた。至福の時間だった。ここには今日も運動不足らしき患者さんがやってきては、ぐるぐると歩いて帰っていく。みんなコロナの関係マスクをしているし、挨拶すら交わさない。

夕方、看護師さんが明日の予定表を持ってきてくれた。「明日の予定はなにもないです」と言う。「午前中に首の管を抜きますよね?」と聞くと、「そうですねー」という返事。そして、毎日届けてくれる予定表が今日だけもらえなかったことを伝えると「渡し忘れたんですかねー。今日も予定は特にないです」と言って部屋を出て行った。今日もまったく噛み合わない。

夜ごはんを食べるタイミングで、猫シッターさんが来てくれた。私も猫たちも、猫シッターさんが来るのを待ちに待っていた!猫たち、猫シッターさんのあとをついて歩いている。ごはんを待っている間は、しっぽを高く上げて足にすり寄っている。昨日、置いていってもらったごはんはしっかり食べたみたいだ。下痢も嘔吐もない。そして今日もよく食べている。

猫シッターさんが掃除機をかけるときだけ、掃除機嫌いのねじくんは身を潜めていた。それからまた遊んで!遊んで!と少しだけ距離を保ちながら、猫シッターさんのそばを離れない。ばおくんはいつもの場所でいつものように、ニャーニャーとよく泣いている。そこでそんなふうに泣くのは、尻尾の付け根をなでて欲しいときだ。でもそれは、コツがあるから帰ってからいっぱいなでてあげないと。1時間以上もお世話をしてもらって、不安が随分軽くなった。昨日は、暗闇で泣き続ける猫たちがあまりにかわいそうで、病院を抜け出して帰りたくなるほどだった。あとちょっと。猫たち、お留守番がんばって。

昨晩は深夜に痛み止めをもらったが、今日は大丈夫そうだ。体を起こすときに傷口に激痛が走るのも、今日はそこまでひどくない。首の可動域も昨日より広くなっている。耳のジリジリする感じも少し和らいできている。恐らく看護師さんが言うように順調なのだと思う。大きな口は開けられないが、もうあくびを躊躇うこともなくなった。

明日、首から管が取れたらまず頭を洗いたい。