空港に着いたらパスポートがなかった。
終わったと思った。
9:00のフライトなので、少し余裕を持ってフライト3時間前に自宅を出発した。
成田空港へ行く前に民間の空港駐車場で車を預ける。駐車場までは下道で70分程度。そこから送迎バスで空港へ。通常、自宅から80〜90分あれば空港に着く。
マイル特典旅行で取ったアシアナ航空は、まだチェックインカウンターが開いていなかった。来るのが早すぎた。それならば、チェックイン機にパスポートをスキャンしてチェックインだけ済ませておこう。
ない。パスポートがない。
頭に真っ白になり、青ざめる。パスポート、昨晩自宅でコピーしてコピー機に挟んだままだ。間違いなく家にある。
- 旅行を諦める(いやだ)
- 誰かに家に入ってパスポートを成田まで届けてもらう(無理)
- 一か八か自分で取りに行く
間に合わない可能性大だが、家に戻る以外に選択肢がない。9:00のフライトは国際便だから1時間前の8:00チェックイン締切か。片道90分かけて成田に到着したのに、90分で往復できるのか。東関東自動車道を爆走すればなんとかなるか。無駄に終わるか。
90分で必ず空港に戻る。
まずは空港駐車場に電話をかけ、今すぐ車に戻ります!パスポート取りに家に帰ります!と伝えると、車は用意しておくので送迎車に乗ってくださいという。視線の先にはタイミングよく送迎車が駐車していたので、駆け込んで事情を説明した。
空港駐車場にトランクを預けたまま自宅に戻る。
信じられない速さで自宅到着。ガソリン満タンにしておいてよかった。
パスポートはやはりコピー機にあった。パスポートを握りしめ、すごい勢いで帰ってきた主に驚く猫を撫でて、再び成田へ。
高速に乗る前に、赤信号でアシアナ航空のチェックイン締切を調べる。国際便は出発60分前締切だと思ったら、NRT – ICNは50分前だ。10分余裕ができた。

アシアナ航空のサイトからオンラインチェックインを試みるが、マイル特典旅行だと予約番号が通らなかった。チェックインカウンターに行くしかない。
空港駐車場に帰ってきた。忘れ物をすると追加料金 1,000円かかるので、お支払いをする。送迎バスに一緒に乗車したご夫婦が「間に合うかしら」「がんばって!」と声をかけてくれた。
成田空港に到着してすぐ、エレベーターで国際便出発フロアへ。出発1時間前のチェックインカウンターはさすがに人がいなかったので、スムーズに手続きができた。
行き先が韓国以外だったら、出発60分前にチェックイン手続きは終了していた。その場合、2分オーバーでアウトだった。
90分で自宅に戻り、パスポートを取って帰ってくることができた。やりきった。旅する前に力を使い果たした。

15分遅延していたので、ラウンジで食事をする。なにこの余裕。

間に合った。ダメかと思った。
なぜパスポートのコピーが必要だったのか
このことをSNSに書いたら、なぜパスポートのコピーが必要なのかと質問された。これは海外に行くときに必ずやっていることで、パスポートの入ったバッグを盗まれたり、紛失した場合、現地大使館で再発行手続きをする。そのときにコピーがあれば手続きが早かったりする。
とはいえ、もし韓国でパスポートの再発行をする場合でも、通常10日程度かかるようだ。メキシコだと2週間〜1ヶ月もかかる。現地で1週間以上足止めされると、わが家の猫たちが飢えてしまう!そんなこともあって、いつも手元にパスポート、トランクにコピーを入れて旅行している。それが今回、こんな事態になってしまった。
パスポートはカバンに入れた(と思った)。目視確認大事。
予定通りのソウル1日目を過ごす
お昼12時頃、仁川国際空港に到着し、一度梨泰院のホテルに荷物を置きに行った。屋上からはソウルが一望できた。

お昼にソウル駅近くでヘジャングクを食べた。




PSYのライブ開始30分前に会場到着。ゲストにBLACKPINKのROSE、BIGBANGのG-DRAGONが出演するとんでもなくスペシャルなライブだった。18:00にスタートしたライブは、4時間以上に及んだ。アンコールが永遠に終わらないのはPSYのライブではいつものことらしい。






帰り道、孔徳駅で途中下車してビビンバとスンドゥブを食べた。このビビンバ、0時過ぎても行列ができているだけあって、これまで食べた中で一番おいしかった。


長い1日だった。

