旅館業の許可を取る

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コロナが長い。MARBLE B&Bはようやく軌道に乗り始めたかと思った矢先だった。2020年に引き続き、2021年も静かなゴールデンウィークになりそうだ。

2018/6/15に民泊新法が施行され、MARBLE B&Bは茨城県第一号で届出を受理された。とはいえ、民泊は一般家庭に他人を泊める法律なので、偏見も多い。悪意のある噂話みたいなものが耳に入ってくる。茨城の田舎は特に。身元のわからないような人を家に入れることの心配がまったくないと言ったらウソになるが、ちょっと人を泊めてお小遣いを稼いでやろうという軽い気持ちでこの事業を始めたわけでもないので、2020年のコロナの最中に旅館業法の営業許可を取得した。念願の旅館業だ。

住宅宿泊事業法、いわゆる民泊は国土交通省、厚労省の管轄で茨城県の生活衛生課に「届出」を出す必要がある。一方、旅館業法は厚労省の管轄で、潮来市の保健所に「許可」を取る。民泊の難易度が10だとすると、旅館業法は難易度1だった。ずっと逆だと思っていた。

ホテル、旅館、簡易宿
  • 法律:旅館業法
  • 所轄:厚生労働省
  • 宿泊日数の制限、宿泊報告なし
  • 近隣住民とのトラブル防止措置不要

民泊
  • 法律:住宅宿泊事業法(2018/6/15施行)
  • 所轄:国土交通省 観光庁、厚生労働省
  • 宿泊日数は年間180日以内、2ヶ月に一回宿泊報告の義務あり
  • 近隣住民とのトラブル防止措置必要(宿泊者への説明義務、苦情対応の義務等)

旅館業の営業許可は一度取得すれば、一生営業できる。民泊は廃業するつもりでいたが、なんとなく茨城県第一号を手放せずにいる。

インターネット事業を行っているマーブル有限会社を設立したときも、着々と準備を進め、そっとスタートした。MARBLE B&Bも友人を泊めるところからそっとスタートした。だから開業を大々的に宣伝もしないし、○周年記念!というPRもしない。この地域の人は、大きな開店祝いの花輪を出したり、チラシをまいたりという、昔ながらの宣伝が今も根強いようだ。この地域で、私は何か流れに逆らって暮らしている気がする。

オリンピックに向けてささやかながら準備も着々と進めていた。コーヒーメーカーを導入して、お客さまに喜んでいただけるようにカプセル式の本格コーヒーを選べるようにした。ところが、オリンピックが延期になり、コーヒーの賞味期限がどんどん切れていくので、たまに宿泊客がいたりすると、無料で飲んでもらったりしている。これでは商売にならない。コロナが去るまでまだまだ時間がかかりそうなので、コーヒーメーカーはいったん考え直そう。

レンタサイクルも、個人の資金には限界があるものの、中古自転車を買い求めては自力で整備をし、安全のための備品を装着し、パンクを直し、できる範囲でサービス向上を進めていた。今も、「こういう宿があったらいいな」と思えるものを、出来る範囲で少しづつ作ったり、工夫したり、改善したりしている。

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