先日、台北旅行中に初めて救急外来に駆け込んだ。体の違和感が次第に大きくなり、予定通り帰国できなくなる可能性が出てきたので、大袈裟かもしれないが深夜に病院に行くことにした。そのときに、真っ先に相談したのは任意で入っていた海外旅行保険会社だった。専用アプリから通話ボタンを押すだけで日本人担当者につながるのは、渡航先において何よりも安心感があった。

実はクレジットカード付帯の保険も使えた。それでも、結論から言えば海外旅行保険に入っておいてよかった。
- クレジットカード付帯の保険は、いざというときに現地からどこに電話したらいいのか、電話した先は日本語が通じるのか、24時間対応してくれるのか、調べていなかった。
(日本語対応、24時間OKだったが、現地では切羽詰まっていたので調べる余裕などまったくなかったし、調べてもなかなか電話番号に辿りつかない。) - 台湾で使っていたeSIMは電話番号が付いていなかったので、スマホから電話がかけられない可能性があった。
- 専用アプリを開くと、デカデカと現れる「日本に電話する」ボタンの容易さ。安心感。
- eSIMの電話番号がなくても、WIFIさえつながっていれば電話可能。
- 現地通過を持っていなくてもキャッシュレス提携病院一覧から病院を紹介してくれる。
- 台湾2泊3日 860円という安さ。
おそらく、クレジットカード付帯の保険でも渡航前によく調べておけば、現地で対応できたと思う。それでも、安心感の差は断然任意の海外旅行保険の方が断然大きい。入っていてよかった。
クレジットカード付帯の保険もあるが、今回も一番安い保険に加入しておいた。そして、初めて海外で救急外来を受診することになった。
台北で救急外来を受診した流れ
台北深夜23時、救急外来の受診を決める

ジェイアイ傷害火災保険のアプリを起動すると「日本に電話する」ボタンがあるので、とても安心。現地の電話番号がなくても、ネットにつながっていれば電話をかけることができる。
私がこのアプリから電話をしたのは、深夜23時過ぎだった。そんな時間でも日本語対応でスタッフさんが、滞在している台北市内の提携病院を紹介してくれた。
ホテル前でタクシーに乗車する
GoogleMapで病院を開き、病院名の読み上げる。そういうことをスマホが全部やってくれるので、便利な時代だ。


車中ではなぜか「北酒場」が流れていた。タクシーを降りるときは、必ずレシートをもらう。保険金を申請する際に必要になる。一応メーターとタクシーのナンバーも写真を撮っておく。
アプリを駆使して受診する
受付で翻訳アプリを使いながら症状を伝え、診察に必要なものを提出。保険証券は印刷していなかったので、アプリからPDFファイルをGoogleドライブに保存。そのファイルを病院のメールアドレス宛に送付した。待合室にいる間に、症状を詳細に書き出し、服薬している薬についても補足しておいた。それを簡体字に翻訳しておいたので、診察はスムーズだった。
日本語対応の病院ということだったけど、実際には日曜の深夜ということで、日本語のできる方は不在だった。それでも、スマホの翻訳アプリを駆使して乗り切ることができた。
実は今回、受診したのはエコノミークラス症候群の疑いがあったからだった。もし、足に血栓ができていた場合、予定通り帰国できなくなる可能性があった。台北最後の夜、寝ている間にもし血栓ができてしまったら、その血栓が肺に流れてしまったら、と最悪の場合を考えて大事を取ったのだった。血液検査と超音波検査をして、検査結果を待つ。異常なしの診断を受けて、朝4時にホテルへ戻って安心して就寝できた。

エコノミークラス症候群は血液検査のDダイマーという項目で、体内に血栓(血の固まり)がある可能性を調べることができる。さらに超音波検査で、足の静脈に血栓がないかを直接確認できる。

タクシーの乗降時は、領収書をもらう。念のため、メーターを撮影しておいた。
23時過ぎに受診を決めて、4時にホテルに戻るまでの5時間、不安でいっぱいだったけど、受診できてよかった。
台湾の医療費
海外での受診料は高額だと心していたけど、保険に入っていたこともあって安心して対処できた。クレジットカード払いした受診料約55,000円は、3日後には入金されていた。
安くて安心のジェイアイ傷害火災保険
クレジットカード付帯の海外旅行保険も利用できたが、今回ジェイアイ傷害火災保険の担当者さんが深夜にも関わらずスピーディーに、そしてとても親身になって対応してくださった。アプリを使えば、簡単にサポートデスクに電話することができて、必要な情報にアクセスするのも容易だった。加入しておいてよかった。
- 保険証券
- 航空券の予約票
- パスポート
- ホテルから病院へのタクシー領収書
- 病院の領収書
- 診断証明書
- 保険会社のアプリ
- 利用無制限のeSIM
- Google翻訳
まずはクレジットカード付帯の保険を確認する
クレジットカード付帯の保険を確認すると、十分な補償内容に思えるカードが2枚手元にある。それなら、任意の海外旅行保険は契約しなくてもいいのだが、今回のようにアプリを開けば担当者につながる安心感を考えると、最安の保険には入っておいてもいいかもしれない。大体、アジア圏なら2泊3日で1000円もしない。
そもそも、海外旅行先での緊急事態というのは滅多にない。それでも、今回は任意保険を頼って、深夜にアプリから簡単に電話で相談ができたのはとてもありがたかった。クレジットカード付帯の保険は、滞在先からの問い合わせ先、問い合わせ方法について、あらかじめ調べておかないと、いざというときにまったく役に立たない。24時間対応しているか、日本語が通じるのか、海外からどうやって電話をかけるのか、何かあったときは調べる余裕すらないので、事前の準備が必要だ。
例:三井住友カードの場合
- ケガや病気の場合の緊急アシスタンス
- 医師・医療施設の紹介・案内
- 医療費キャッシュレスサービス
- 患者の医療施設への移送
- 患者の本国への移送
- 現地での医師の緊急派遣
- 医薬品類の緊急手配
- 通訳の紹介・手配
- ケガや病気により亡くなられた場合の緊急アシスタンス
- その他のアシスタンス
- 救援者の渡航・宿泊手配
- 遭難された場合の捜索・救助
- 法律上のアシスタンス
手元にカードを用意した上で、滞在地に応じた各センターへ電話をする。通話料は無料。
クレジットカード付帯保険と最安の任意保険を比較してみる
補償内容を簡単に比較してみる。任意保険の方は、韓国2泊3日で660円。補償内容は極力安くシンプルにカスタマイズしている。
| 補償内容 | カード付帯保険 例:SMBC ゴールド(NL) | 任意保険 例:t@bihoたびほ |
|---|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最⾼2,000万円 | 1,000万円 |
| 傷害治療費⽤ | 100万円 | 1,000万円(治療・救援費用) |
| 疾病治療費⽤ | 100万円 | 1,000万円 |
| 賠償責任 | 2,500万円 | 1億円 |
| 携⾏品損害 | 20万円(免責3,000円) | 10万円(携行品損害(スマホ補償対象外型)) |
| 救援者費⽤ | 150万円 | 1,000万円(治療・救援費用) |
- 今回の台北での救急外来なら、診察と検査料で5万円程度なので、どちらの保険を使ってもいい。
- 旅行先でスマホが壊れた場合、任意保険の方はスマホが補償対象外なので、カード付帯の保険を使う。
- 賠償責任の問題が発生した場合、2500万円以上の場合は補償金額の大きい任意保険を使う。もしくは、カード付帯の2500万円をオーバーした分を任意保険を使うなど、両方の保険を合わせて使うこともできる。
クレジットカード付帯保険の落とし穴
多くのクレジットカードで、年々規約が厳しくなっていて、海外旅行に関する費用をそのカードで支払うことが保険の適用条件となっていることが多い。たとえば、航空券をカードで買う、空港までの交通手段をカードで払うなど。
以前、ソウル往復した際に往路はマイル特典、復路のみクレジットカードを使用した。サポートデスクに確認すると、片道でもカードを使っていれば保険適用になるとのことだった。ただ、これも規約が変更になれば適用外になる可能性もあるので、都度確認が必要だ。
そして、治療費用や救援者費用は補償が低額なものが多く、医療費が高額な海外では、クレジットカード付帯保険の補償金額だけでは不安が残る。そういう意味でも、任意保険を追加しておくのは安心かもしれない。昨今、テロや政治情勢による混乱もあるかもしれないし。
1000円以下で安心を買えるのはありがたい。
