2018.07.02 Rostov-on-Don, Rusia 昌子!走れ!

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夢のような試合が終わった。ベルギーに勝てると思った。勝ったら世界8強だ。あの瞬間、「昌子!走れーーーー!」と力の限り叫んだ。当時、鹿島アントラーズの選手だった昌子選手。特別な思いがあった。あのシーンは、あれから何度も何度もテレビで目にした。日本代表のロシアワールドカップは、あの瞬間終わった。

試合後、ロストフの街角でワインを飲んだ。しくしくと泣けてきてしまうのはなぜだ。悔しいのか、悲しいのか、誇らしいのか。誰とも語り合いたくない。一人でひとしきり飲んで、宿に戻ってもまだ涙がツーッと流れてくる。サポーターとして全力でやりきったロシアワールドカップが、終わった。

モスクワに帰ってくると、「日本人か?とてもいいゲームだったね」と何度か声をかけられた。多くの人があの試合、日本を応援してくれていたのを知った。

2022年のワールドカップはカタール大会だ。ワールドカップは4年に一度、サッカーファンとして最大の楽しみであり、生きがいみたいなものだ。年を取り、体力もなくなっていく。カタールは一回休みかもしれない。その次のワールドカップまで、体力を付けておかないと。

ハーフタイムに、高校生の男の子がメッセージの書かれたダンボールを掲げていた。

パパはこう言った。大学かワールドカップか。YES!僕はここにいる!

スタジアムで拍手が湧き上がる。最高!

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